7月12日にみんなの家庭の医学で血圧の新常識が放送されていましたね!血圧のことを知ってなるべく正常な血圧値に収める為には、知っておきたい知識が満載だったので紹介シておきましょう!
高血圧とは血管の壁にかかる圧力が高い状態のことです。現在は上(収縮期血圧)が140mmHg・下(拡張期血圧)が90mmHg以上だと高血圧と診断がされます。
高血圧推定患者数は、約4300万人とも言われていて、日本人の3人に1人が高血圧という状態なんです。
恐ろしすぎますね…。高血圧が続いて血管に負担がかかると、血管が硬くなってもろくなり、脳卒中や心筋梗塞などの恐ろしい病の原因となってしまいます。
どうして高血圧になる
血圧が高くなる原因として最も知られているのが、塩分のとり過ぎですよね。でも、なぜ塩分を摂り過ぎると高血圧になるか分かりますか?
血管には無数の小さな穴が開いています。その穴を通して、血管の中と細胞の間に水分がいったり来たりしています。
その水分量をコントロールしているのが、塩分なんです。
塩分は水分を引き寄せる働きがあるので、血液の中に適量の塩分があれば、血液の水分量も適量に保たれ、正常な血流が維持されます。
しかし、血液中の塩分の量が多すぎると、引き寄せられる水分量も増加し、血液量も増えてしまいます。その結果、血管の壁にかかる圧力が高くなってしまうんです。
その結果として、塩分の摂り過ぎが、
高血圧につながってしまうんです。塩分が血圧に大きく影響はしますが、他にも、肥満・喫煙・運動不足・加齢などがあります。
普段のイスの座り方で分かる高血圧の人
高血圧の人は普段のイスの座り方にもあらわれるといいます。高血圧になりやすい人のイスの座り方はいつも浅くイスに座る人です。
浅く座っている人は、いつでも動けるようにスタンバイしている状態です。仕事などは積極的で、すぐに動く行動的な人が多いのですが、その反面、イライラしがちで、せっかちな性格の人が多いんです。
ストレスをためやすく、血圧も上がりやすいために、心疾患を発症しやすいタイプになるんです。このような人をタイプAと分類されます。
1959年心臓病の名医フリードマン博士が発見した事実に3000人以上に性格テストを実施した結果、タイプAと心臓病の関係性が明らかになったんです。
高血圧はどれぐらいの圧力が血管にかかる
健康な人の血管でも心臓が1回の拍動で血液を押しだす力は、水を2mも押し上げる圧力がかかります。これが、高血圧で上が200mmHG 程度の人だと倍の4mも水を真上に押しだす力が加わるんです。
血管にかかるある力がとんでもないことになっていることがわかりますよね。こんな圧力を受け続けると血管がぼろぼろになるのも納得です。
ここまでは、一般的な血圧のお話です!続いて、新常識の血圧の話に移っていきましょう。血圧の新常識について教えてくれていたのが、東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科主任教授の市原淳宏先生です。
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血圧の新常識!塩分を摂り過ぎてないのに高血圧の女性
ワタシたちが食事で摂った塩分は、その2割が汗などで排出され、残りの8割は腎臓でろ過され残りのほぼ全ては尿から体外へ排出されます。
しかし、あるタイプの女性は塩分を尿とともに排出することができずに、塩分過多でないのに、高血圧になるんです。
閉経後に塩分が排出できなくなる
高血圧は本来、男性に多いものでしたが、60歳以降になると男女ともに同じ数だけ血圧が高くなっているのです。その原因は閉経していることなんです。
女性の場合は閉経後に血圧が高くなることが近年わかっていて、これを閉経期高血圧といいます。
閉経後になぜ血圧が高くなる
閉経前の女性では卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが多く分泌されています。エストロゲンは月経を促す他に、塩分を尿で排出させる腎臓の働きを活発化させる役割もあるんです。
つまり、エストロゲンが正常に働いている間は余計に塩分を摂ったとしても、腎臓が塩分をおしっこで出すため身体に溜まりにくいんです。
しかし、閉経後にエストロゲンの分泌量が減少すると、腎臓の機能も低下。うまく塩分を排出できない状態になるんです。
なので、女性は閉経後に高血圧になりやすくなってしまうんです。
しかも、女性の場合は脳卒中や心筋梗塞の発症率も高いということもわかっています。閉経後の女性は特に高血圧に気をつけないといけないことがわかりますよね。
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NOを分泌させる入浴法で腎臓の塩分排出をアップ
NOとは
NOというのは閉経期以降欠かせない物質です。NOとは一酸化炭素のことで血管の内側にある、内皮細胞から分泌されます。
このNOには高血圧から守る働きがあるんです。NOは血管にある平滑筋に作用して、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあります。
そして、NOは腎臓にも働きかけ塩分を排出させやすくする働きがあります。
この2つの効果で高血圧を予防してくれる大切な物質です。男性にも同じようにNOは分泌されるので、男女ともに大切なんです。
NOを分泌させる入浴法
NOを分泌させる量を増やすのは入浴の方法を工夫するだけでいいんです。そこで、NOの分泌を促す入浴法を紹介します。
NOを増やすためには身体の中の温度、深部体温を1℃上げることが大事なんです。
お風呂に入り深部体温が1℃あがると、全身の血流量が増え流れが早くなります。すると血管の内側の壁である、内皮細胞が血流の刺激で活性化し、盛んにNOを分泌するようになるんです。
深部体温を1℃上げる入浴法
自分が1番いい湯だなって思う温度(だいたい40.5℃~41℃)ぐらいのお湯の中に5~10分間、肩まで浸かってしっかり温まります。深部体温が1℃上がった目安は、顔にじっくりと汗をかくことです。
水分補給はしっかりとするようにしてくださいね!
番組の実験ではこの方法でしっかりと塩分を排出できる様になっていました。
まとめ
血圧に注意が必要なのは男性だけではなく、女性もです。特に閉経期以降の高血圧には注意が必要です。
高血圧を改善するためには入浴方法を工夫することが大切です。身体に負担のかからない範囲で入浴方法を工夫してみましょう。